どこかでこんなことを聞いてモグラ退治にタバコを利用しようと考えている方はいるのではないでしょうか?
自分は喫煙者だからタバコの吸殻を入れた水をまいてモグラ除けになるなら一石二鳥と考えているかも知れません。
モグラ退治にタバコを使うのは絶対にやめましょう。畑の大切な土をニコチンや有毒物質で汚染するだけです。

モグラ退治にタバコが有効とされる理由
モグラ退治にタバコが有効とされる理由はタバコの葉が発するニオイです。
地中で生活するモグラは嗅覚が敏感なためタバコのニオイを嫌がってその場所から逃げるという考え方からタバコが有効とされています。
しかし!!
モグラ退治にタバコが有効だという根拠はなく実際は『都市伝説』的な言い伝えのようなものです。
モグラの場合は嗅覚よりも鼻の先にあるアイマー器官による敏感な触覚と、大きな鼓膜を持つことで得られる敏感な聴覚がよく発達しています。
【参考記事】:モグラは獲物を触覚と聴覚で探す
つまり有効なモグラ退治を考えるなら触覚と聴覚に訴えるようなモグラ忌避剤を使うべきです。
タバコに含まれる有毒な成分
タバコに含まれる成分で一番初めに思いつくのがニコチンですね。
ニコチンの致死量は成人で40~60mg、小児で10~20mgです。子どもではタバコ約1本が致死量とされています。
子どもが食べれば死に至るようなものを自分の畑に撒くなんてどうかしてると思いませんか?
いくらモグラを退治したいからといって軽率に有害なタバコを使うべきではありません。
ニコチンは水溶性なため仮にタバコの葉をモグラの穴に入れて水をかければタバコの葉からニコチンが溶け出し土壌に吸収されます。
その結果土壌はニコチンに汚染されるのです。
タバコの浸出液、例えば吸い殻の代わりに使っていた空き缶の水を飲んでしまうと、高濃度の場合には5分以内に死亡するとされています。タバコの溶けた液も大変危険ですので畑に撒くようなことは絶対にしてはいけません。
作物としてのタバコ収穫作業従事者の間では経皮吸収による生葉たばこ病と呼ばれる急性中毒が発生することがあるほどニコチンは有毒ですので絶対にモグラ退治にタバコの葉を使うのは辞めましょう。

モグラ退治にタバコは絶対に使ってはだめ!
以上のような理由からタバコは土壌を汚染して非常な有毒物質を土に残すことになるので絶対に辞めましょう。
モグラ駆除のおすすめの方法はやはり聴覚と触覚に訴える音波振動を発する駆除器が良いでしょう。
値段は少し張りますが、効果を発揮する範囲は広くモグラ塚のある土に挿すだけで確実に効果を発揮してくれるすぐれものです。

まとめ
くれぐれもモグラ駆除にタバコを使わないようにしてください。
モグラ駆除どころか有毒なニコチンを畑に撒くようなものです。
もしモグラを退治したいなら嗅覚よりも敏感な触覚と聴覚に訴える音波振動を発する駆除器を利用しましょう!
