モグラと聞くと存在は知っているが未知の動物ランキングTop3に入るほど謎が多い動物ですよね。
動物園でもなかなかモグラの展示を行っているところが少なく野生のモグラを生きた状態で見る経験はなかなかできません。
そんな謎多きモグラなので
なんて思っている方も少なくないはずです。
実際にモグラが掘った穴にネズミが住んでいることも多々あり、こうした理由でモグラはネズミの仲間だと勘違いしている人がいるのではないでしょうか?
しかし生物学的にはモグラとネズミは明らかに違いモグラと人が違うほど、モグラとネズミは別の生物なのです。
モグラとネズミの生物学的な分類
モグラとネズミが同じ仲間だと思われる要因に、その似たような風貌があります。


写真はこちらより借用
哺乳類で全身毛に覆われており畑を荒らす厄介者。ネズミも畑にいるのでパッと見た感じわかりませんね。
しかしネズミはしっぽが長くてチョロチョロと素早く走り回るのに対してモグラは短いしっぽで地上での動きはそれほど素早くありません。
哺乳類の分類
ネズミもモグラも共に哺乳類であり繁殖に卵を使いません。
赤ちゃんを育てるために母乳を利用するという点は人間と同じです。
哺乳類の分類には『目(もく)』という分類がありその数は20種類以上になります。
人間は霊長目に分類されます。ネズミは齧歯目、モグラは食虫目に分類されているため、分類学的にはモグラとネズミは全く違う仲間だということです。
更に詳しく述べるとモグラは食虫目から近年トガリネズミ形目という呼び名に変わりさらにややこしくなったのですが、何度も言いますがモグラとネズミはぜんぜん違う生き物です。
日本には6種類のモグラがいます。

モグラとネズミの餌は明らかに違う
齧歯目であるネズミは雑食性で主に木の実や葉っぱを食べるのに対し、モグラは食虫目と呼ばれるだけ合って100%肉食です。
モグラは地中に住む昆虫やミミズなどを主な食料として生活しています。
このように考えると畑を荒れ荒らす真犯人の正体がわかってきます。
畑を荒らす真犯人はネズミだが犯行を助長しているのはモグラという事実
このような状態になった時に作物をかじったのはモグラかネズミどちらでしょうか?
そうです、ネズミです。
雑食性のネズミは農作物をかじって畑を荒らします。野菜をかじって作物をだめにしているのはネズミが真犯人なのです。
しかしモグラもその犯行には加担しています。モグラが掘った穴をねぐらにしてネズミが生活をしたり、子どもを生むことがよくあるからです。
またモグラは地中に穴を掘るので苗木の近くを掘った場合、苗木の根に乾燥害をもたらし、苗木を枯らすことがあります。

このようにモグラもネズミも違う形で畑を荒らしているのです。
モグラとネズミの撃退方法
このようにモグラもネズミも畑を荒らすのでときには退治が必要なときがあります。
モグラ、ネズミ共に一番確実な撃退方法は捕獲することです。
とくにモグラは縄張り意識が強く、一定範囲に1匹しかいないのでモグラ被害がある場所のモグラを捕獲すればモグラ被害が無くなることが多いです。
一方ネズミは集団で生活するので1匹捕まえても2匹3匹と捕まえないと効果がありません。
モグラの駆除
モグラの駆除は捕獲すれば一番いいのですがなかなか捕まえられないのが事実です。また捕獲してもどう後処理すればいいかわかりませんね。
そうした人におすすめなのがモグラの敏感な触覚や聴覚に働きかける音波振動を利用したモグラ撃退器です。
これを使えばモグラは居心地が悪いと感じて自分から逃げてくれるので捕まえるための罠を仕掛ける必要はなく、モグラ撃退器を地面に刺すだけと設置もとても簡単です。

ネズミ駆除
実はネズミも音波で撃退できるのでもしかしたらモグランに反応して畑からいなくなるかも知れませんがやってみないとわかりません。
もしなかなかいなくならない場合はネズミ忌避剤を使うか、毒エサ、罠でネズミ対策を行う必要があります。
もしネズミとモグラ両方の被害がある場合は、対策が簡単なモグラから行うのがいいでしょう。
モグランを設置して、音波振動でネズミの被害も抑えることができれば一番いいのですがこればっかりは設置してみないとわかりませんが、やって見る価値はありそうですね。
まとめ
モグラとネズミの関係は大袈裟に言うと人とモグラほど違うのだということがわかりました。
しかし住んでいる環境や姿か形から仲間と考えられることが多いようです。
もし畑がモグラとネズミ両方の被害にあっている場合はモグラ対策から行ってみましょう!
