モグラ対策商品に書いてある言葉。
『本道に設置してください』
モグラ対策をするにはこの本道を見つけることが重要なのですが、この本道がなかなか見つからない。
本道だと思ってモグラ捕獲器を設置してもいつまでもモグラは入らない。
本当に本道に設置できているの?と不安になりいつまで経ってもモグラ退治は進まない。
こんなじれったい日々を過ごしている人は多いのではないでしょうか?
モグラの本道の見つけ方、それはモグラの生態とベニヤ板をうまく使うことです。

モグラのトンネルには3種類ある
生活道(本道)
モグラ退治にいちばん重要なのだ本道を見つけることです。
本道は別名生活道と呼ばれます。と言っても人間が勝手に読んでいるだけなのですが。
モグラはトンネルを掘って巣を作って生活しています。
イメージはこんな感じです。

水平に巣を掘っているだけでなく垂直方向にも巣を掘って生活しています。
まるでアリの巣ですね。
本道=生活道はモグラが餌を探す時に毎回使うトンネルのことを言います。
モグラは餌を探すために自分のトンネルを駆けずり回っているのですが、いつも使うのが本道になります。
逆に餌を捕まえるときしか使わないのは支道=探餌道といいます
支道=探餌道
支道は本道から枝分かれしているような道のことで、基本的には餌を捕まえるために掘られた穴で、一回しか使われません。
モグラは本道をウロウロしてその聴覚と触覚を生かして大好物のミミズを探します。
ミミズの気配を感じたら本道からその方向に向かって支道をほりミミズを捕まえます。
こうした過程で掘られるのが支道なのでそこにモグラ捕獲器を設置してもモグラを捕まえられないのは納得できますね。
幹道
モグラはトンネルを掘ってアリの巣のようなものを築いて生活しています。
その中には獲物を貯蔵する部屋や、トイレ、ねぐらと言ったように機能別にトンネルの中を使い分けています。
幹道は本道から垂直方向に掘られた穴で巣の奥に通じる道になります。
その深さは20-30cm以降になりモグラの巣の最深部に続く道です。
幹道を進んでいくとこの様なモグラの巣にたどり着くことができます。

モグラのフンから生えてくるキノコがあるのはご存知でしょうか?
ナガエノスギタケというキノコでモグラのフンを養分として成長するためモグラノセッチンタケという別名がある。
下の写真はモグラの巣から地上に生えるキノコです。

写真はこちらより引用
とにかくモグラを退治するためには本道を見つけることが最優先です。

モグラが一番通る本道の特徴
- 浅い深さにあり埋めても2~3日で掘り直される
- 土の表面がピカピカしている
- 壁つたい、何かに沿って作られる
モグラの本道は特徴があるのでまずはこれを見極められるようになるといいです。
『モグラの本道を見極められれば10年は安泰』
というモグラ退治の格言があるほどです。w
浅い位置にあり埋めてもすぐに掘り返される
モグラの本道は地上から10-20cmの深さに掘られるためそれほど深い位置ではありません。
場合によっては地上からその盛り上がりがわかるほどです。
なのでモグラ捕獲のために深く穴を掘っていく必要はないことを覚えていきましょう。
モグラの穴を見つけたらまずは埋めます。
そして数日後に同じ場所に行き埋めたはずの穴が掘られていればそれは本道である可能性が高いです。
土の表面がピカピカしているのは何度も通るから
モグラの体は毛で覆われており、その肌触りはベルベットの記事に触れているようだと形容されるほど密にきれいに毛が生えています。
毛はトンネルの中で前進、後退両方にじゃまにならないように皮膚から垂直に生えています。
つまりモグラがトンネルの中を進むとその体毛でトンネルの表面の土を均すような状態になります。なのでモグラの本道の表面の土は土壌の種類にもよりますが、多くの場合ツヤツヤになります。
モグラの穴を掘り返してトンネル表面を見てみましょう。
モグラはなにかに体が触れると安心する
モグラはトンネルの中で生活をしているので常に体がなにかに触れていないと不安になるようです。
なのでトンネル自体も田んぼの溝を作るコンクリートや壁に沿って作っている場合が多いです。
モグラの本道を見つける具体的な方法
ではいよいよモグラの本道を見つける方法ですが、一発ではなかなか見つかりません。
数週間、場合によっては数ヶ月を要すると覚悟して取り組んでください。
必要なものは大きなベニヤ板、もしくは板状のものです。
よくトンネルのできる場所を均して板をかぶせる
よくモグラのトンネルができる場所があると思います。
その場所を鋤でならして用意したベニヤ板や板状のものを置いて土と密着させます。
そうして1週間板を放置して、1週間後に板を剥がします。
モグラの穴ができていたらスマホで写真を取りましょう。
そしたらまたその場所を鋤でならして同じように板をかぶせます。
この作業を数回繰り返して毎回撮っている写真を見比べると必ず毎回同じように掘られている穴があるはずです。
それが私達が探しているモグラの本道です!!
ここにモグラ捕獲器を設置すればモグラは捕まえられるはず!
- モグラの穴ができる場所を鋤で均す
- 板をかぶせて1週間待つ
- 1週間後板を剥がす
- モグラの穴の写真を撮ってまたならして板をかぶせる
- この作業を繰り返しいつも掘られる穴、それが本道だ!
この手順を行えば必ずモグラの本道は見つけられます。
1箇所ではなかなかうまく行かない場合もあるので数カ所で同じように本道探しをすることをおすすめします。
イメージはこんな感じです。

写真は多摩動物公園のモグラ展示の写真です。板はアクリル板を使っているのでモグラの本道がスケスケですね。
同じ事をベニヤ板で行って本道を見つけるのです。
見つけた本道にモグラ捕獲器を設置する
本道を見つけたら次はモグラ捕獲器の設置です。
念の為ですがモグラの捕獲は農林業に係る被害がある場合のみ無許可で捕獲できることを知っておきましょう。
趣味でモグラを捕まえたくて人の畑で勝手にモグラを捕まえることは法律違反になりますからね。

本道にはモグラ捕獲器を設置して2-3日おきに中を確認してください。
そうすればモグラの顔を拝めるはずです。
同じ方法と更にモグラの詳しい生態についてはこちらの本がおすすめです。
モグラを飼育して生態を観察している内容も興味深いですよ。

モグラ駆除は難しい うまく行かなければ他の方法へ
ここまでやってようやくモグラは捕獲できるのですが、けっこう大変ですよね。
本道を見つけたつもりでもモグラ捕獲器に対して警戒してモグラが捕まらない場合もあります。
その他にもモグラ忌避剤、煙幕、風船ガム、正露丸、ヒガンバナ、爆竹…モグラ退治に有効だとされる方法はたくさんあるのですが、種類が多いという事は絶対に効くわけではない解くことです。
おすすめはモグラ撃退器
どう頑張ってもモグラ退治がうまく行かない方におすすめなのでモグラ撃退器です。
モグラ撃退器はモグラの嫌がる音と振動を不規則に出すことでもグラの聴覚と触覚に訴えかけてモグラを退治します。
音と振動でモグラが居心地悪くなり、そこから出ていくといった方法で退治します。
モグラ捕獲器とちがい、モグラの死骸を見ることはまずないし、何より地面に刺すだけで効果を発揮してくれるのが楽でいいです。
こちらの記事ではモグラ撃退器の性能や値段の比較を行っています。
おすすめのモグラ撃退器はモグランです。
モグランを使った人の約84%の人が効果を実感しているし、効果を実感できなければ返金保証があるので安心して購入できます。
モグラ退治に行き詰まった人はぜひ試してみてください。

まとめ
モグラの本道を見つけるためには根気強くコツコツした作業が必要です。
なんでモグラも命がけなのでそのくらいは覚悟して取り組まないといけません。
本道が見つけられたら捕獲器の設置です。
モグラは縄張り意識が強い動物で一穴一匹が基本です。
あなたの畑を荒らしているのはおそらく1匹のモグラです。そいつを捕まえればモグラ被害はなくなります。
頑張って捕まえてください。
こうした作業が面倒、骨が折れて大変だという方はモグランを地面に刺して様子を見てください。
モグラ撃退器はモグラがその土地から出ていった後も、新たに入ってくるのを防いでくれる点も便利でいいです。
モグラとの戦いは長期戦。根気よくやりましょう。
