モグラは鳥獣保護管理法で保護されている野生動物ですが、一定の条件を満たせば捕獲することができます。
しかし捕獲したからと言って飼育してもいいわけではないようです。
でもモグラを飼ったらどんな感じか知りたいですよね。
モグラ捕獲に関する法律と飼育した場合どのような生活様式でモグラは生活するのかを紹介します。

野生のモグラって捕まえていいの
野生鳥獣は、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)により、次のように保護が図られています。
つまり基本的には法律で野生のモグラをつかまえてはいけない事になっています。
しかしながらモグラの場合は
農林業に係る被害を防止する目的でネズミ科全種及びモグラ科全種を捕獲する場合
農業又は林業に係る被害を防止する目的に限り、ネズミ科全種及びモグラ科全種を随時捕獲することができます。
よって野生のモグラは農作物被害が出ている場合は捕獲していいことになっています。
つまり飼育目的で捕まえると法律を犯すことになります。

許可を受けずにモグラを飼うと罰せられる
つまりモグラを含む野生動物は鳥獣保護法で守られており、勝手に野生動物を飼育することは法律違反になります。
野生のモグラを許可を得ずに飼育した場合は
【鳥獣保護管理法による罰則】
許可なく野生鳥獣を捕獲した…懲役1年以下又は100万円以下の罰金(第83条)
違法に捕まえた野生鳥獣を飼育、販売、譲渡し、譲受け、加工した…懲役6か月以下又は50万円以下の罰金(第84条)
上記の罰則が適応されるので決して無許可の飼育は行わないようにしましょう。
モグラ飼育の許可が得られるケース
モグラの飼育が認められるのは
学術研究の目的などの場合で、法による許可を受けた場合
だけです。つまり許可なく捕獲、飼育を行うことはできないという結論になります。
違法に捕獲をして飼育していることがバレると上の【鳥獣保護管理法による罰則】が適応されることになるので注意してください。
もしもモグラを飼った場合はどんな感じ?
それでも、もしもモグラを飼った場合はどのように飼育していくのか、住処はどうするのかを想像で考えてみます。
モグラの餌はなにになる?
モグラの大好物はミミズなので餌はミミズが中心となります。
その他にも野生のモグラは地中の昆虫類や場合によってはカエルなども食べていまず。
ここで注意したいのはモグラは100%肉食だということです。
モグラは畑を荒らす印象から農作物も食べそうなイメージですがモグラは植物は全く食べません。
飼育した経験がある人の記録からはミミズの他に昆虫の幼虫、ミルワーム、そしてなんと牛ミンチも食べるようです。
さらにモグラは大食漢であることが知られています。
1日に体重の50%の重量の餌を食べるそうで、12時間何も食べることができなければモグラは餓死してしまうのです。
野生ではそれほどとにかく四六時中食べ物を探しているとわかりますね。
また水もハムスーター用の給水器で上手く飲むことができるようです。
12時間餌を食べなければ餓死することからわかるように、もしもモグラを飼育することになれば、かなりこまめにエサを上げなければなりません。
なので旅行にでも行こうものなら帰ってきたらモグラの死体を見る羽目になるくらいモグラは繊細な生き物なのです。
モグラの生活リズムは?
モグラは夜行性ではないので日中でも動き回ります。
モグラは1日を寝る、餌を探すのサイクルで何度も回して活動し続けます。
イメージでいうとこんな感じの生活リズムです。

睡眠と活動を繰り返して8時間周期で生活をします。一旦睡眠に入ると死んだようにねて、ちょっとした物音では起きないようです。
どこで飼う?
野生のモグラの巣は全長50mを超えるものもあり、活動範囲は一般的な田んぼ一枚分が活動範囲と言われています。
このことから考えるとモグラを飼うならかなり大きな水槽か何かを用意しなければと思いますが、多くの場合引き出しタイプの衣装ケース程度の大きさの入れ物に土を入れれば飼えます。
また絶対に土が必要ではなく金網を直径4〜5cmに丸めて飼う空中モグラトンネルと言う方法もあります。
動物園でのモグラの展示は空中モグラトンネルの方法を採用しているところが多いです。
なので、もし本当に飼うとなると現実的には衣装ケースに土の方法が最も現実的ではないでしょうか。
まとめ
モグラは農作物被害が出ている場合は無許可で捕獲することはできますが、学術研究目的以外では飼育は認められません。
学術研究目的で飼育する場合は都道府県に届け出の書類を提出して許可をける必要があります。
仮にモグラを飼育した場合はその大食漢の生態からなかなか手がかかる生き物だということがわかりました。
